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ひたち海浜公園 入園者、コロナで激減 20年度 9年ぶり100万人届かず

国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市馬渡)は1日、2020年度の入園者数が84万6623人となり、東日本大震災があった11年度以来、9年ぶりに100万人を下回ったと発表した。19年度まで5年連続で200万人超えを続けていた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた臨時休園が大きく影響した。

20年度の入園者数は前年度比144万3023人減と6割以上減った。コロナ禍の影響で、ネモフィラの見頃に合わせて多くの観光客が来場する時期と重なる4月4日〜5月31日まで臨時休園した。前年度は4月と5月に計108万521人が来場し、年間入園者数の半数近くを占めていたが、20年度は4月がわずか7046人、5月はゼロだった。

半面、3密が避けられる屋外施設の需要が増えたことなどから、9月以降は回復の兆しを見せ、2月の入園者数は開園した1991年度以来、最多となった。11月も、最も多かった91年度に次いで過去2番目の入園者数となった。コロナ禍で修学旅行が中止となり、目的地を変更した小中学校の団体客が増加した。

ひたち公園管理センターは「コロナ禍の状況は見通せないが、感染対策はしっかり取っていく。来園者には休日だけでなく、平日や朝早くの来園などで分散し、密を避けていただければありがたい」とした。