フィリピン政府は21日までに、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島のサンゴ礁周辺に今月初旬、
約220隻の中国漁船が集結していたことを確認したと発表した。政府は中国の海上民兵が漁船を
配備したとみており、動向を注視している。

 政府の20日夜の発表によると、西部パラワン島バタラザの西約175カイリ(約324キロ)にある
サンゴ礁周辺海域で7日、漁船群が隊列を組んで停泊しているのが確認された。政府はフィリピンの
排他的経済水域(EEZ)内としている。

 晴天だったが操業せず、夜間は白色光を点灯させていたという。領有権の示威行為だった可能性がある。

 ロクシン外相はツイッターで、軍からの進言があった場合には抗議する考えを示した。

 中国の海上民兵は軍事訓練を受けた漁民や離島住民によって組織され、海洋権益保護の活動に当たっているとみられているが、その実態は明らかにされていない。
https://www.sankei.com/world/news/210321/wor2103210003-n1.html