コロナによる解雇や雇い止めに遭った人が10万人に迫ろうとしています。生活保護の申請も4か月連続で増加。雇用はより厳しくなり、
緊急事態宣言長期化で支援を求める人も増えています。コロナで失業して食費を削り、職を探す元ホストの男性を追いました。
■元職場は歌舞伎町 今は炊き出しへ

NPO法人による炊き出しに通い、提供された食事を数回に分けて食べ、食費を切り詰めて仕事を探す日々を送っている

新宿・歌舞伎町を歩く鈴木さん(仮名・37)は、かつてここでホストとして働いていました。内装工事をしている現場を見て「おおー、懐かしい!」と声を上げました。

働いていた店は去年4月、緊急事態宣言で休業し、仕事を失いました。今はNPO法人による炊き出しに通い、提供された食事を数回に分けて食べ、
食費を切り詰めて仕事を探す日々を送っています。

鈴木さん
「募集している件数がちょっと少ないんじゃないのかなって(思います)。ギリギリ貯蓄があったので、それを取り崩しながらって感じなんですけど、20万円は切って、あともう10万円ちょっとです」
■意外な光熱費の節約法 日課は…

懸垂が日課で、体を温めてから眠りについている

自治体からの給付金で家賃の大半をまかなっていますが、それでも光熱費や携帯代など合わせて月に1万円ほどの出費があるといいます。そのため、意外な方法で光熱費を節約していました。

鈴木さん
「懸垂ですね。基本的に家で冷暖房とか使わない。(光熱費を)1円でも節約したいなって(思っています)」
懸垂が日課で、体を温めてから眠りについています。

鈴木さん
「朝もう起きなくてもいいんじゃないのかなって考えが巡ってくるんですよね。『え、だってお前、もう職場もないでしょう』って。
動かなくてもいいんじゃねえのかなって。ってことは別に生きなくてもいいんじゃねえのかなって(思ってしまいます)」https://news.yahoo.co.jp/articles/ef1c73508494f1bbf46158403fa37a086c255556