ローマ教皇庁、「同性婚は祝福できない」と公式見解

ローマ教皇庁(ヴァチカン)は15日、カトリック教会は同性婚を祝福することは
できないとの公式見解を示した。
カトリック教会では、司祭などが教会の名の下に人々に祝福を与える。
教義および道徳の保持と促進を担う教理省は今回、神が「罪を祝福」することは
「不可能」だと説明。一方で、同性愛関係には「前向きな要素」があると述べた。

(略)ロイター通信によると、ドイツやアメリカの一部のカトリック教区では
このところ、性的マイノリティー(LGBTQ)の信者を歓迎する一環で、同性愛
カップルを祝福する動きが出ていた。
教理省は今回、教皇庁に寄せられた「教会に同性婚を祝福する力はあるのか」
という質問に対し、「いいえ」と回答。教義で秘跡とされているのは男女間の
婚姻関係であり、その祝福を同性カップルに拡大尾することはできないと
述べた。
「この理由から、たとえ安定した関係やパートナー同士であっても婚外性交渉
(子孫を残す可能性のある男女の不変な婚姻関係ではないもの)は祝福でき
ないのと同様、同性同士の関係性も祝福できない」と、教理省は説明している。
https://www.bbc.com/japanese/56410862


バチカン、同性婚を祝福せず 声明で「罪」と形容

ローマ(CNN) ローマ教皇庁(バチカン)は15日、カトリック教会が
同性婚を祝福することはないとの見解を発表した。ローマ教皇フランシスコが
承認した声明で述べたもので、教会側とLGBTQ(性的少数者)のコミュニ
ティーとの亀裂を広げる恐れがある。
バチカンは同性婚を1つの「選択」だと言及する一方、それを罪深いものと
形容。神の意図に則したものとみなすことはできないと述べた。こうした見方が
世界中にいる数多くの同性愛者のカトリック教徒を失望させるのは必至だ。
声明では「同性婚の祝福を正当とみなすことはできない」「神は罪を祝福しない
し、することもできない」と付け加えた。同性愛者個人は教会の教えに従って
生きる限り祝福を受けることができるものの、同性婚の祝福は認められないと
強調した。
https://www.cnn.co.jp/world/35167876.html