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接触確認アプリ、最新仕様に未対応 デジタル相

平井卓也デジタル改革相は16日の記者会見で、新型コロナウイルスの接触確認
アプリ「COCOA(ココア)」が米グーグルやアップルが提供する最新仕様の
機能に対応していないと明らかにした。アプリの不具合の修正対応を優先した
と説明した。

アプリは両社が開発したAPI(アプリケーション・プログラミング・インター
フェース)と呼ぶ機能を使って接触履歴を記録する。両社は昨年以降にAPIを
最新仕様に更新したが、日本は対応できていなかった。

平井氏は「バージョンアップする以前のところで引っかかっていたのでその余
裕がなかった」と語った。アプリをめぐっては接触が通知されない不具合が発
生していた。

政府はココアの運用を外部に委託している。平井氏は「APIのバージョンアッ
プで不具合が生じることがないよう十分なテスト、検証をする必要がある」と
強調した。現在の委託先との契約が3月末で終了し、4月以降は体制を刷新する
考えを示した。

今夏の東京五輪・パラリンピックで観客などの健康管理に使うスマートフォン
アプリにも言及した。海外客の受け入れを断念した場合の対応を問われ「予算
なども含めて見直しになる」との見解を示した。「スケジュール通り開発は進
めている」とも説いた。
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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFS162A30W1A310C2000000/