【重要】

縄文人骨の特徴は、弥生時代に入り本州で失われていった。
その一方で、北海道では、近代まで維持された。


>日本各地でみられた縄文時代人骨のいわば「旧石器時代人」的特徴は、弥生時代に入り各地で失われてくる。
>顔面の平坦さも日本の広い範囲で見られるようになる。
>弥生時代に北部九州・山口群に頭蓋形態小変異の頻度の変化が見られたが、古代には関東地域まで広がる。
>一方、上顔高や身長の増大は、北部九州から畿内にかけての限定的な変化であったようだ。
>その後、咀嚼器官の退化に伴うと思われる長頭化と短頭化が見られ、現代に入っていくことになる。
>北海道では、オホーツク文化の進入にもかかわらず、縄文時代から近現代に至るまでの形態のかなりの安定さが見られるのが特徴であろう。


北海道続縄文スカル(=プレ・アイヌ)/オホーツク人スカル(=プレ・ニヴフ)
https://www.sapmed.ac.jp/medm/img/7_kaisetu/30/tougai2.jpg

本州 弥生人/縄文人のスカル
http://www.city.chikushino.fukuoka.jp/furusato/5101.jpg

アイヌのスカル
https://sekiei.nichibun.ac.jp/GAI/info/GD023/item/035/image/thumb/0/thmb.001.jpeg


全ゲノム解析によってアイヌ民族が日本列島の住人として最も古い系統であると確認される

2020/08/25
縄文人ゲノム解析から見えてきた東ユーラシアの人類史
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/6987/

>先行研究(Jinam et al. 2012)で発表された北海道アイヌの人々のデータなど日本列島周辺の人類集団との関係を分析したところ、本州縄文人であるIK002は、アイヌのクラスターに含まれた。
>この結果は北海道縄文人の全ゲノム解析(Kanzawa-Kiriyama et al. 2019)と一致し、アイヌ民族が日本列島の住人として最も古い系統であると同時に東ユーラシア人の創始集団の直接の子孫の1つである可能性が高いことを示している。