イラクのアブドルジャバル石油相は21日、BBCアラビア語放送に対し、同国初となる原油の前払い契約を凍結することを決めたと明らかにした。
原油価格が上昇していることが理由。

同相は「イラク史上初となる同契約を発表した際は、原油価格が40ドルを回復しないとの懸念があった」と説明。
北海ブレント原油先物価格は最近、60ドルを上回る水準で推移している。

その上で、新年に入り、原油相場高で経済の安定が図られたことを受け、前払い契約を凍結することを決めたと述べた。
同契約は政府の財政基盤を強化する狙いがあった。

イラクの国営石油販売会社(SOMO)が実施した5年間の原油購入に関する入札には国際的な石油会社や商社、
中国とインドの精製業者が応札し、中国国営の石油商社、振華石油が最も競争的な価格を提示して最有力候補に浮上した。

落札者は先ず、SOMOに約25億ドルを前払いし、21年7月から22年6月の期間に4800万バレルを受け取ることになっていた。

イラク、原油の前払い契約を凍結 価格上昇受け
https://news.yahoo.co.jp/articles/c30659fc661cb136de1a78be4b9142d9ccfa5551