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では書評を

伊藤さんは、自分はお酒にはとても強く(P98)、2015年4月3日のあの日、それほどお酒を飲んでおらず、あの程度の酒量で意識を失うなどあり得ない(P68)、だからドラッグを盛られたと思うと書いているが、串焼き屋の女将も寿司屋の店主も店員も、彼女は相当量のお酒を自分で注いで飲んでいたと証言している。またビザの話は出なかったように書いているが、串焼き屋の女将は、伊藤さんがしつこいくらいビザの話をしていたと言っているし、病院のカルテにも、ビザの話をしたことが書かれている。
寿司屋で伊藤さんは酔ってハイヒールを脱ぎ、裸足で店内を歩き回り、他の客に割り込み、話し込んでいた。こんな大酒・泥酔する女性客は珍しく、印象に残ったと店主は言う。その間、山口氏はたまたま隣席にいた同店常連のタレント、さかなクンと話し込んでいた。また伊藤さんはトイレで寝ていたところを発見され、店員から介抱された後も、日本酒を注文して手酌で飲み始めたという。
本人の主張と複数の第三者の証言のどちらが信用できるか、言うまでもないだろう。本人は嘘をついていなくても、記憶違いということもある。〈追記:しかし山口氏は、これらの証言を裁判所に提出していなかった。刑事訴訟で不起訴になったため、油断したのだろうか。完全な作戦ミスである。〉