田舎の視点

耕地が面積の約半分を占める岐阜県輪之内町。車で走ると、建物よりも水田が目を引く。食を通じて町の魅力を発信する地元の会社「わんなかまんま村」の森島冬樹代表(38)は「われわれにとってはコロナより『ドイナウイルス』のほうが問題」と苦笑する。「ド田舎」をもじった「ドイナウイルス」という言葉は、過疎化の課題を表しているらしい。
 過疎化が進む輪之内町はいわゆる「密」とは無縁の地域だが、森島さんによると、緊急事態宣言の再発令により、他地域とは違った動きが出ている。県外移動を自粛する人が増えたことで、町内の喫茶店に高齢者が集まっているという。
 「都市部を基準にした感染対策を地方に持ち込むのはどうか」と森島さん。一律の対策が必ずしも当てはまるとは限らない。都会に住んでいては分からない視点だ。


https://www.google.co.jp/amp/s/www.chunichi.co.jp/amp/article/195507