保育所の男児死亡事故で報告書
01月15日

去年、大阪市にある保育所で当時、1歳2か月の男の子が食事をのどに詰まらせ死亡した事故で大阪市の検証部会は保育士がりんごと
ハンバーグを一緒に食べさせたことなどが原因だとする報告書をまとめました。

去年2月、大阪・城東区にある民間の認可保育所で当時、1歳2か月の男の子が昼食で出されたりんごなどをのどに詰まらせ死亡しました。

大阪市は再発防止を図るため、医師や弁護士などで作る検証部会を設置して調査を進め、14日、報告書をまとめました。

それによりますと担当する保育士は男の子がりんごを口から出すなどしたためハンバーグと一緒に口に入れたということです。

保育所では時間内にすべて食べきることが目標とされ、保育士は男の子の食が進まない状況に焦りを感じ、りんごを食べきらない前に
次の食材を口に詰め込んだと推測されるとしています。

このため報告書では、ひとりひとりの発育状況に応じて食事の援助を行うよう提言しています。

検証部会で部会長を務める神戸松蔭女子学院大学の寺見陽子教授は、「当たり前だと思って日々、行っている保育の中に、
事故の可能性が潜んでいる。その気づきを考えていただきたい」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210115/2000039882.html