匿名掲示板などを対象に、インターネット上の悪質な書き込みを監視する「インターネットモニタリング」事業に兵庫県と県内市町が取り組んでいる。部落差別、ヘイトスピーチ、性的少数者(LGBT)、新型コロナウイルスの中傷など、人権問題が複雑化する一方で悪質な書き込みはやまない。これまで、書き込みは匿名掲示板が中心だったが、近年はツイッターなどの会員制交流サイト(SNS)に移行する動きもあり、新たな対応に迫られている。
 尼崎市役所にあるモニタリング室。尼崎人権啓発協会の三澤雅俊さんが、匿名掲示板の検索欄に「部落」「尼崎」「在日」などのキーワードを打ち込むと、ずらりと差別的書き込みが表示される。同協会職員が「2ちゃんねる」「5ちゃんねる」「爆サイ」などの匿名掲示板を巡回する。

 「削除することで抑止力になっている。過去に比べれば着実に減った」と三澤さん。その一方で「何度削除してもなくならない。根絶にはほど遠い」とため息を漏らす。


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https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202012/sp/0013956125.shtml