菅首相、「手遅れ感が満載」の緊急事態再宣言
解散時期は「秋のどこかで」発言ににじむ迷走
2021年01月06日
泉 宏 : 政治ジャーナリスト

1月4日の年頭記者会見で質問を聞く菅義偉首相(写真:時事)
菅義偉首相が4日の年頭会見で、緊急事態宣言を再発令する方針を打ち出した。東京や神奈川など、首都圏を中心とした感染急拡大に歯止めをかけるのが目的だが、与党内からも「遅すぎた」との批判が噴出し、「手遅れ感満載」(自民若手)の方針転換となった。

しかも会見の中で、今年の政局の最大の焦点となる衆院解散のタイミングについて、菅首相は「秋のどこかで」と発言し、会見後に官邸報道室を通じて「秋までのどこかに」だったと慌てて訂正する騒ぎもあった。

首相官邸の仕事始めの混乱ぶりは、「錯乱状態のトップリーダー」(自民長老)を国民に印象付ける結果ともなった。

https://toyokeizai.net/articles/-/401532?display=b