技能実習生をクレーンで地上10メートルまでつり上げて
作業させたとして、兵庫労働局姫路労働基準監督署
は15日、兵庫県姫路市の建設会社と50代の社長を
労働安全衛生法違反の疑いで神戸地検に書類送検し、発表した。

同労基署によると、社長は今年3月、姫路市内の
木造3階建てアパートの新築工事で、移動式クレーン
の先に引っかけたロープに座板をぶら下げてブランコ状にし、
そこに座らせた技能実習生のベトナム人男性をつり上げ、
作業をさせた疑いがある。男性は落下防止の命綱を
クレーンのフックにかけていたという。

作業は屋根に板を釘で打ち付ける内容で、通常は足場を
組んだり、高所作業車を用いたりするという。移動式クレーンで
つり上げて作業させることは労働安全衛生法で定める規則で
禁じられている。同社はこの新築工事の下請けで、現在も
この実習生を含む3人のベトナム人実習生が働いているという。

また、同労基署は実習生に賃金の一部を支払わなかった
労働基準法違反の疑いでも同社と社長を書類送検した。
認否は明らかにしていない。
https://news.livedoor.com/article/detail/19383744/