結局、盛大な中曽根氏の葬儀は、自民党の持つ大きな力をあたしたちに見せつけるためだったんじゃないかと思う。それは一部の人には脅しになるし、一部の人には愛国心の鼓舞となり、自民党への吸引力になる。

解散総選挙は1年以内に必ずある。後者のウケを狙ってやったのだが、多くの人から反発を食らいそうな巷(ちまた)の空気をスレスレで察知し、マスコミに大げさな報道をさせなかったのだろう。いくつかの見せる場面を提供すると政府がいえば、マスコミは乗ったはずなのに。

おなじことが、来年の東京五輪にもいえる。世界中でコロナが収まらない中、政府は五輪を決行するといいはる。マスコミを巻き込んで大宣伝すれば、それがあたしたちにウケると思っている。

あたしたちのウケ狙いで政府がしかけてくることは、あたしたちのためになっているんだろうか。5年先、10年先のことに繋(つな)がっているのか。思いつきでウケようとするが、それには血税がたんまり使われている。

毎日、毎日、辛い日も頑張って働いて納めたあたしたちの税金が使われている。

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