アパート放火容疑で逮捕の男 「新型コロナで収入途絶え絶望」

15日夜、東京 北区のアパートで男性1人が死亡、3人がけがをした火事で、放火の疑いで逮捕された59歳の男が調べに対し、
「新型コロナウイルスの影響で収入が途絶え、絶望感しかなかった」と供述していることが捜査関係者への取材で分かりました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201016/K10012666301_2010161228_2010161305_01_04.jpg

15日夜、北区豊島の木造2階建てのアパートから火が出て、およそ150平方メートルが焼け、男性1人が死亡したほか、
通行人を含む男女3人がけがをしました。

警視庁が調べた結果、亡くなったのは2階の部屋に住む小野豊さん(70)と確認されたということです。

警視庁は自称、無職で1階に住む金田一淳悦容疑者(59)が、部屋に灯油をまいたうえ、ライターで火をつけたとして放火の疑いで逮捕しました。

金田一容疑者は「自殺しようと思った」などと容疑を認めているということですが、調べに対し「新型コロナウイルスの影響で
アルバイト先の飲食店が休業し、収入が途絶えた。この先のことを考えると絶望感しかなかった」と供述していることが捜査関係者への取材で分かりました。

容疑者は当時、外に逃げ出したため、けがはないということで、警視庁は今後の生活への不安から自殺を図ろうとしたとみて、
当時の状況を詳しく調べています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201016/k10012666301000.html