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二) 煙管一本を小脇に大阪入 まず駅頭にみじめな困惑の顔 縁故や知る辺を頼ってその夜一夜を明かす 阪神間に生活する人々の職業別

・・・言葉が通じぬ、汽車に乗っても席が無い、僅かの空席を求めて旅に労れた腰をおろせば
両隣りの文化人はサモ汚いといった表情を見せて逃げて行く

停車場や船着場に降りて街頭に立ってアア大阪に来た!とホッとする後からどの電車に乗って何処へ行こうかでキョトンとなる、
人間がホントウに当惑したという顔を見ようと思ったら大阪駅頭に立って朝鮮人の顔を見るがいい、
先天的栄養不良と疲労と旅愁と不安と汚垢とに包まれて乳呑児を荷物のように背負って胸部を露出した女の手を曳いた朝鮮人!
それは人間が演出し得る「困惑」というものの極致の表現である