「日本はもはや中国にとって大きな脅威ではない」中国の環球時報が社説で論評
高橋浩祐 | 国際ジャーナリスト
9/17(木) 2:59

中国共産党機関紙・人民日報系の「環球時報」は9月14日付の社説で、「中国が歴史的な発展を達成した今、日本はもはや中国にとって大きな脅威ではない」と論評した。

さらに「日本の一部勢力は、米中の緊張の高まりから、日本の対中交渉力を過大評価するかもしれない。そして、さまざまな問題で攻撃的な姿勢を見せるかもしれない。これは問題の解決や対処を難しくするだろう」と述べた。

●「アメリカは対中国で同盟国を結託」
アメリカの動向について、環球時報は「アメリカは自らの同盟国を対中国にこぞって結託させることに躍起になっている」と指摘。「これは日本にもインパクトを与えるだろう。例えば、日本は中国の市場を高く評価している。しかし、日本はまた、サプライチェーンの脱中国化を推進するために、アメリカ、オーストラリア、インドと協調している」と述べた。

●菅首相、アジア版NATO「日米豪印同盟」を否定
これに対し、菅首相は12日の日本記者クラブ主催の公開討論会で、アジア版NATO「日米豪印同盟」は「反中包囲網にならざるを得ない」との理由で否定した。その上で日米同盟を基軸とした外交を展開する考えを示した。

中国の目にすれば、中国の一帯一路に対抗し、日米豪印4カ国がインド太平洋戦略をNATOのような軍事同盟に発展させる構想と映っているようだ。

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