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https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200917/1000054010.html



千葉県館山市の小学校や中学校では、去年の台風15号で被害を受けた給食センターの再開が新型コロナウイルスの影響で遅れ、ごはんと牛乳、レトルト食品などだけの「簡易給食」がことしいっぱい続く見通しになりました。

館山市の学校給食センターは、去年9月の台風15号で大きな被害を受け、調理室の天井の板がはがれたり、雨漏りでカビが生えたりしたため使えなくなりました。
市内の小学校や中学校、それに幼稚園では、この1年間、通常の給食が提供できなくなっていて、ごはんと牛乳、レトルト食品などメニューの数が少ない「簡易給食」が提供されています。
館山小学校の17日の「簡易給食」のメニューは、なめたけの練り物と黒糖の豆、それに、ごはんと牛乳でした。
児童たちは、おかずの品数が足りないとして家から追加のおかずを持ってきていて、中には「簡易給食」では栄養が偏ることが心配だとして弁当を持参する児童もいました。
「簡易給食」を食べた児童の1人は「簡易給食はおいしいですが、おかずを作ってくれるお母さんの負担がなくなればうれしいです」と話していました。
「簡易給食」が続くなか、館山市は新しい給食センターの建設を進め、今月の再開を目指していましたが、新型コロナウイルスの影響で、建設資材の調達が難しくなって遅れることになりました。
給食センターはことし10月末に完成し、来年1月から通常の給食を再び提供する予定だということで、「簡易給食」は被災から1年たっても終わらず、ことしいっぱい続く見通しになりました。
小学生の母親は「毎日早起きしてお弁当やおかずを作るのが大変です。栄養面も難しいので給食センターの1日も早い復活を待ち望んでいます」と話していました。
館山市学校給食センターの菅田茂樹課長は「新しい給食センターの建設が台風と新型コロナウイルスの影響で工事が思うように進まず保護者のみなさまにはご負担をおかけしました。スケジュール通りに通常の給食が提供できるようにがんばりたい」と話しています。



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