中1ユーチューバーとコラボして防災動画 東京消防・志村消防署
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新型コロナウイルスの影響で地域や学校などで防災訓練を行うことが難しくなるなか、東京消防庁がツイッターやユーチューブを使った情報発信に力を入れている。8月末には中学生の人気ユーチューバーを消防署に招き、体験した防災訓練の様子をチャンネルで配信してもらう初めての試みを行った。

 協力したのは中学1年の動画クリエーター、ひまひまさん(12)。小学3年のころから動画の投稿を始め、今ではユーチューブに設けたチャンネルの登録者は32万人を超すまでになった。

 こうした人気に目を付けたのが、志村消防署(東京都板橋区)だ。1〜2月には計88件に上った管内の防災訓練が、コロナの感染拡大によって3〜7月はわずか2件だけになっていた。普段の訓練は町会単位で比較的高齢者が多いが、「動画で紹介すれば子どもたちを含めて多くの人に見てもらえる」と考え、若い人たちに人気が高いひまひまさんに協力を依頼したという。

 ひまひまさんが同署を訪問して、消防隊員に消火器の使い方を学んで実際に使ったり、火災に遭遇した時の対応方法を教えてもらったりする内容などを約13分間の動画にまとめた。ひまひまさんの父親が撮影、編集を行い、防火衣にまつわるクイズや放水する隊員から見た映像も交えるなど工夫を凝らした。

 動画は防災週間が始まった8月30日にユーチューブチャンネルで公開し、今月9日までの視聴回数は6・5万回に上った。ひまひまさんは取材に対し、「予備知識があれば、いざという時に落ち着いて行動することができそうだなと思った。消火器は簡単に使えたし、家にある火災警報器も簡単に点検できると知った」と視聴を呼びかけた。

 同庁は7月には任天堂の人気ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)を活用する挑戦を始めたばかり。ゲーム上の「ボウサイ島」に建てた家の中で防火衣やレスキュー隊の制服を飾っていることをツイッターで紹介すると反響が相次いだ。その後も家具をベッドから遠ざける動画などをアップしている。

 ツイッターやユーチューブでどこまで防災への関心を高めることができるのか。実際の訓練ができないなかで生まれた試みの成果はまだはっきりしないが、同庁の広報担当者は「SNSや動画配信サービスを見てもらい、行動につなげてほしい」と話している。

https://youtu.be/VQRxg4hsC2U