自民党の菅義偉(すが・よしひで)官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長は12日午後、日本記者クラブで行われた自民党総裁選の公開討論会で、
米中対立が先鋭化する中、日本がいかに中国に対処していくべきかについて論じた。

 岸田氏は、「軍事力だけでなく経済でも米中が激しく競り合う中で世界秩序を考えていかなくてはならないところに難しさがある」と指摘。
「日米同盟を基軸」としたうえで「中国との対話の窓は決して途絶えさせてはならない。したたかにコントロールしていかなくてはならない」と述べた。

 石破氏は「米中が協力する世の中を作っていくことが日本の役割」と主張。対等な日米関係構築の重要性を訴え、
「アジアに日本の理解者を増やすためにもっと努力をしていきたい」と語った。

 菅氏は、中国の脅威を踏まえ、「さまざまな懸案があるが、引き続きハイレベルの機会を活用して主張すべき点は主張しながら課題を解決していくことが大事」と述べた。
延期となっている中国の習近平国家主席による国賓来日に関しては、新型コロナウイルスへの対応を最優先に掲げ
「具体的な調整を行う段階ではない」との認識を改めて示した。

https://www.sankei.com/smp/politics/news/200912/plt2009120024-s1.html