中国の宴会施設倒壊、死者29人に 捜索活動は終了

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【8月30日 AFP】中国北部の宴会施設が倒壊した事故で、国営メディアは30日、死者が29人に上ったと報じた。生存者の捜索活動は終了したという。

国営新華社(Xinhua)通信によると、山西(Shanxi)省襄汾(Xiangfen)県にある2階建ての宴会施設が29日朝に倒壊。
当時、80歳の男性の誕生日パーティーが開かれていた。

計57人ががれきの中から救出され、数十人が負傷した。新華社通信によると、うち7人が重傷を負ったものの「命に別条はない」という。

中国国営の英語放送CGTNは、救出活動が30日早朝に終了したと報じた。

倒壊の原因は不明で、国務院は地方当局による調査を監督する意向を示している。

CGTNがウェブサイトで公開した映像には、屋根が崩れ落ち、救助隊員が現場からがれきを撤去する様子が捉えられている。

オレンジ色の作業着とヘルメットを着用した救助隊員らは、崩れ落ちた廃虚をくまなく捜索。損壊を免れたわずかな壁の一つには、絵画が掛けられたままとなっていた。

CGTNによると、700人が救助活動に当たったという。

中国では、建物の崩壊や死者を伴う建設工事の事故がこれまでにもたびたび発生。そうした事故の原因はたいてい、同国の急速な経済成長が招いた、
建設業者の手抜きや安全規制の無視の横行にあるとされている。

3月にも同国南部・泉州(Quanzhou)市のホテルが倒壊し、29人が死亡、42人が負傷した。

国営中国中央テレビ(CCTV)によると、当局の調査の結果、もともと4階建てだった建物に、さらに3階が違法に増築されていたことが判明。
安全評価の担当者がホテルのオーナーと共謀して虚偽の報告をしていたことも分かった。(c)AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3301894