https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/49659

東京都がホームページで公開している小池百合子知事の記者会見録の一部を、担当部署が削除したり、
書き換えたりしていることが、都への取材で分かった。都によると、本年度だけで少なくとも9件あった。
事実関係が間違っている場合などに注釈も付けず改変していた。
周辺県などで同様の対応をしている例はなく、都は「修正の方法を変更する」としている。

◆間違いや感想を削除や書き換え
 
都政策企画局によると、改変は5月15日の定例記者会見など6回の会見で行われた。
いずれも新型コロナウイルス対策に関連する質疑だった。
 
同日分の会見録では、感染拡大でアルバイト先を失った大学生らを都がアシスタント職として雇う事業に
関連した発言を削除。知事は「授業をしておられる方々にもサポートをし」と語ったが、
担当部署は対象外の教授や講師を指した発言と判断し、削除したという。
同月29日は、飲食店などへの時短営業要請を巡り、「接待を伴う飲食店」が当時は休業要請対象だったのに、
知事は午前零時まで営業可能になると説明したため削った。

7月3日の会見では、知事は飲食店が感染防止対策でアクリル板を設置している取り組みに触れ、
「アクリル板を作ってすき焼きを食べて、おいしいかっていうのはよく分かりませんけれども」などと語った。
しかし会見録では「読みやすさ」を理由に削除。この発言はネット上で直後から「ばかにしている」
「飲食店の努力を嘲笑」などの批判が出たが、都の担当者は「批判を受けたためではない」としている。
同日は他にも日付の間違いなど3件を修正していた。

https://static.tokyo-np.co.jp/image/article/size1/f/0/c/e/f0ce0c28b27c01aaed25a90de279ff07_2.jpg