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神戸市立王子動物園で愛され続けているジャイアントパンダの「タンタン(旦旦)」。動物園イチの人気者が7月15日に貸与期限を迎え、中国へ返還されることが決定した。
現在、新型コロナウイルス感染症の影響から返還の日程は確定しておらず、今もタンタンは同園で見られるが、飛行機の目処が付き次第、約1ヶ月の検疫期間を経て中国へ返還されるという。


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今回は動物園を巣立つこととなったタンタンの歴史を振り返りつつ、獣医師資格も保有しているという飼育展示係長の谷口祥介さんと、飼育員の吉田憲一さんに、タンタンとの思い出について聞いてみた。
タンタンと過ごした20年間


1995年に起こった阪神・淡路大震災で傷付いた子供たちを励まそうと、2000年7月に中国・四川省から神戸市立王子動物園へやってきたタンタン(メス・現在24歳)。
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タンタンは今から20年前に、オスのジャイアントパンダ「コウコウ(興興)」と一緒に来日した。2頭のジャイアントパンダの登場で、動物園の来園者数は急増。当時、タンタンとコウコウの名前を公募したところ、なんと4634通もの応募があったそう。
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また、パンダが描かれたラッピングバスやマンホール、「神戸パンダ音頭」という踊りまでもが登場し、タンタンとコウコウはあっという間に動物園のアイドルに。復興の途中にあった神戸だが、タンタンとコウコウが町の復興の一助となったと言っても過言ではないかもしれない。
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頭がいいタンタン、意外とマイペースな一面も!
いつも笹や竹をむしゃむしゃと頬張る姿がかわいいタンタン。実は、ジャイアントパンダは1日の内の約7〜8時間を食事に費やすと言われている。そのためタンタンを飼育するうえでも、担当者たちは特に食事に関して試行錯誤を重ねたそう。

「来園当初は中国にならって竹団子(トウモロコシ粉などを団子状にした栄養補助食)を作って与えていましたが、タンタンがお腹を壊すこともあり、竹を中心とした餌に切り替えました」と谷口さん。タンタン好みの竹を探すという苦労もあったとか。

ほかにも試行錯誤したというのが、中国から取り入れたという無麻酔下で健康状態を把握するトレーニング「ハズバンダリートレーニング」。
リンゴをごほうびとして、竹の棒の先を鼻でタッチすることから始めたところ、頭のいいタンタンは覚えが早く、今では体温測定や聴診、採血など少しずつできることが増えたそう。「最近では、口腔内検査や血圧測定、エコー検査などの高度な診察にも取り組んでいます」と谷口さん
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