先月、福島県三春町で地域の清掃活動を行っていた2人がトラックにはねられて死亡した事件で、ひき逃げなどの疑いで逮捕された50歳の男が故意にはねたとして検察は30日にも殺人の罪で起訴する方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。
2人と面識はなく、刑務所に入りたかったと供述しているということです。

住居不定、無職の盛藤吉高容疑者(50)は先月31日の朝、三春町の国道でトラックを無免許で運転し、地域の清掃活動を行っていた50代の男女2人をはねて死亡させ、そのまま逃げた疑いで逮捕されました。

その後の調べで現場を一度通りすぎたあとUターンしてスピードを落とさないまま時速60キロ以上で2人をはねたとみられることがわかりました。

2人と面識はなく調べに対して「刑務所に入りたかったので故意にはねた」という趣旨の供述をしているということです。

福島地方検察庁は2人が死亡する可能性を認識して故意にはねたとして、30日にも盛藤容疑者を殺人の罪で起訴する方針を固めました。

地域のために道路脇の草刈りや掃除などをしていた2人が突然、命を奪われた事件は、無差別に狙われた殺人事件として裁判が行われる見通しとなりました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200630/k10012488861000.html
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