中国は「ウイルスの被害国」、コロナ巡り初の白書

【北京=羽田野主】中国国務院(政府)は7日、新型コロナウイルスを巡り初めてとなる白書を発表した。米欧で広がる中国のコロナ対応への批判に「中国は被害国で、世界中にウイルス抑制の貢献をした国だ」と主張。
くすぶる責任論や賠償論についても「汚名をかぶせて政治問題にするのは断固反対だ。中国はいかなる賠償請求も受け入れない」と強調した。

中国の対外宣伝を担う徐麟国務院新聞弁公室主任は7日に記者会見し、「ウイルスはまだ世界でまん延している。責任転嫁するのはやめるべきだ」と述べた。

白書では中国のコロナ対策は「重大な戦略的戦果を挙げた」と総括した。原因不明の肺炎が見つかった2019年12月から湖北省武漢市を封鎖する前である20年1月19日の間に「ウイルスの突然の発生に迅速に対応した」と強調。
1月下旬の春節(旧正月)休みを挟み、2月20日までに「ウイルス拡散の勢いは抑え込んだ」とふり返った。


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