ロシアの北極圏にあるノリリスクで火力発電所の付属施設から燃料が流出する事故が発生し、
政府は3日、周辺地域に非常事態宣言を発令した。

プーチン大統領は事故の報告が遅れたとして地元首長らを叱責し、経緯を調べるように指示した。
除染作業が難航し、深刻な環境被害が指摘されるなか、当局は刑事事件として捜査を始めた。

事故は5月29日に資源大手ノリリスク・ニッケル子会社の施設で起きた。
燃料タンクが破損し、約2万トンのディーゼル油が河川などに流出した。

地元当局は発生の2日後にSNS(交流サイト)の情報を受けて全容を把握したという。
3日のテレビ会議で地元首長らから説明を受けたプーチン氏は
「非常事態をSNSで知れというのか」と怒りをあらわにした。


https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59955620U0A600C2000000/?n_cid=SNSTW005