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6月2日。悲劇から1週間となるこの日、事件現場を訪れたのは、死亡した黒人男性ジョージ・フロイドさんの弟のテレンスさんです。
テレンスさんはそこで、平和的な行動への呼びかけを行いました。
「私は皆さんが怒っていることは理解している。ただ、私はここで暴動を起こしたり、物を燃やしたり、
このコミュニティを汚したりしていない。なのに皆さんは何をしているんですか?皆さんの行動は何の意味もありません。
そんな行いで兄が戻ってくるのではないのだから」
兄・ジョージさんが白人警官に首を押さえつけられその後死亡した事件を受けて、全米に広がったデモ。
一部が過激化し、略奪や放火が繰り返されました。ニューヨーク・マンハッタンの店が建ち並ぶエリアでは、
ガラスが破られ、店の中も荒らされてしまっていました。多くの店が荒らされたことをうけ、ショーウィンドーに板を貼り付けて対策する店も。
こうしたデモを鎮圧するため、トランプ大統領は、場合によっては軍の派遣も辞さない考えを表明しました。
緊張感が高まる一方で、警官とデモ隊が歩み寄る場面もありました。
各地で取り締まりに当たっていた警官隊がデモ隊の要求を受け入れて、片膝をつき連帯を表明したのです。
デモ隊からは、「ありがとう!ありがとう!」という声が上がりました。
そんな中、アメリカでは、ある動画がネット上に拡散し、ワシントンポストも報じるなど、話題になっています。
抗議デモの現場で言い合う31歳と45歳の黒人の男性。
45歳の男性
「前の世代の人々が酷い扱いをされるのを俺たちはただ見てきたんだ。いつだって祈っているだけだった。
でも誰も俺たちのことを守ってくれないから、暴動を始めなくちゃいけないんだ」
45歳の男性は、繰り返される差別には、力で対抗しなくてはいけないと主張。
すると、31歳の男性が16歳の青年を連れてきて、暴力には頼らない方法を考えるように訴えたのです。
31歳の男性
「いいか、よく聞け。今お前が目にしていることは10年後、全く同じことが起きているだろう。
おまえが26歳になったときも俺が今していることと同じことをしているだろう。10年後、ここにいるんだ」
「彼は45歳で怒っている。俺は31歳で怒っている。お前は16歳で怒っている。
わかるか?自分自身を危険に晒すのは、解決する方法じゃない」
「お前やお前と同じ年代のやつらは、みんな同じ力を持っているんだ。
だから”もっと良い方法”を見つけてくれ。俺たちのやり方じゃうまくいかないんだ」
「4年前にも俺はデモ行進した。今と同じことをしてたんだ。毎晩、毎晩、毎晩な。でもそれじゃ意味がなかった」
https://news.livedoor.com/article/detail/18357574/
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