事故は10年9月7日午前7時過ぎ、男性宅の北約150メートルで起きた。
市道を横断中に米軍属の女性(当時32歳)が運転する車にはねられ、
約2時間後に搬送先の病院で亡くなった。
捜査資料などによると、軍属は横断しようとしている男性を見つけて
クラクションを鳴らした後、男性に注意を払わず、そのままはねたとされる。
(中略)
 軍属は現行犯逮捕されたが、事故当日の午後に釈放された。
米軍側は軍属が車で基地に向かう途中で「公務中」だったと主張。
日米地位協定は公務中の米軍人や軍属による犯罪は
米側に第1次裁判権があると規定しており、
山口地検岩国支部は日本側で裁判にかけられないと判断して不起訴処分にした。

 事故から約2カ月後、米側が軍属に命じた処分は
4カ月間の免許停止と安全運転講習の受講。
免停中も、通勤に車を使う場合は例外として運転を許可するという非常に軽いものだった。
(以下略)

https://mainichi.jp/articles/20200530/k00/00m/040/138000c