中国が日本など8カ国にチャーター旅客便解禁、米国は対象外−関係者

中国は日本や韓国、英仏独など8カ国を対象に新型コロナウイルス感染拡大に伴う旅行の制限を緩和し、中国へのチャーター旅客便を解禁する予定だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。中国と緊張が高まっている米国は対象外となる。

  非公開情報を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、中国への定期チャーター便が解禁される国にはシンガポールとイタリア、スイスも含まれる。認められる便数については明らかにしていない。

  中国当局は「ファイブ−ワン政策」に基づき、過去2カ月にわたり外国航空会社の中国便の運航を各社につき1路線・週1往復に限定し、国内航空会社の国際便にも同様の制限を課してきた。米国の航空会社や英ブリティッシュ・エアウェイズ、ドイツのルフトハンザ航空などは、この政策が導入される以前に貨物便を除く中国便の運航を既に停止していた。


  中国民用航空局にコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

  米運輸省は22日、中国当局がデルタ航空とユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスからの要請に応じず中国便の運航再開を妨げ、2国間協定に違反したと警告。中国の航空会社に対し、米国便の運航スケジュールと変更案の同省への報告を指示した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-27/QB0D43T0AFB401