基地外への通学を禁止 沖縄・嘉手納基地 従業員の子対象 日本人には「特別許可」

新型コロナウイルス感染拡大防止で米軍嘉手納基地が、軍人や軍属、基地に出入りする日本人従業員らを対象に、基地外の学校への子どもの通学を禁止していることが18日、分かった。ただ、日本人従業員は勤務先の監督官の特別許可があれば、通学を認められている。

県外では山口県の岩国基地が、学校再開後も日本人従業員らに子どもの通学を自粛するよう要請している。沖縄防衛局によると、岩国と同様の要請は「在沖米軍ではなされていないと承知している」という。

 全駐労沖縄地区本部によると、嘉手納基地では3月末から多くの従業員が在宅勤務に切り替わったが、基地に出勤している人もいる。県内の学校が休校解除を決める中で「学校を休ませないといけないのか」と不安の声が出ていた。

 その後、同基地の人事部が各監督官に向けて、特別許可を得ることで「従業員の子どもが通学できる」との通達を出したという。

防衛局は「現在、基地従業員への不利益は生じていない。21日の県立学校の再開に向け、基地従業員が不利益を被ることがないよう適切に対応していく」とした。同基地は、公衆衛生非常事態宣言を6月14日まで延長すると発表している。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/572822