茂木外相は19日の閣議で、2020年版外交青書を報告した。
世界保健機関(WHO)総会への台湾のオブザーバー参加を「一貫して支持してきている」と明記した。
中国の反対で台湾が参加できなくなった17年以降、参加支持を盛り込んだのは初めて。

新型コロナウイルスについては「中国で発生した」と触れた上で、「経済、社会、外交など様々な面で世界に大きな影響を及ぼしている」と指摘した。

日露関係では「北方領土は我が国が主権を有する島々」とし、「北方4島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するとの基本方針」で交渉に取り組むとした。
昨年の青書では、北方領土が「日本に帰属する」との記述が消え、自民党内などから批判が出ていた。

韓国については、「重要な隣国」との表現が3年ぶりに復活した。
昨年12月に日韓首脳会談が開催され、関係悪化に一定の歯止めがかかったことが背景にあるとみられる。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200519-OYT1T50124/