【ニューヨーク=西邨紘子】
米バイオ医薬ベンチャーのモデルナは18日、開発中の新型コロナウイルスワクチンの初期の治験の結果が有望だったと発表した。
異なる量を投与した治験参加者の全員で抗体を獲得したことが確認できた。

モデルナは異なるワクチン量を45人に投与したところ、新型コロナに感染し回復した患者に見られるのと同程度か、それ以上のレベルの結合抗体が確認できた。
一部の参加者には感染予防の効果がある中和抗体も確認された。
重篤な副作用も見られていない。

モデルナは米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)と協力し、国際的な官民組織、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)の支援を得て新型コロナの有力なワクチン候補「mRNA-1273」を開発している。

同ワクチンは7月をめどに最終段階の治験を始め、2021年以降は年間10億本規模の生産能力確保を見込む。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59269770Y0A510C2000000/