韓国の国家債務、昨年1700兆ウォン超…コロナなど悪材料で財政「警告灯」

昨年、中央・地方政府が返済すべき国家債務が700兆ウォン(約62兆円)を超えた。債務の増加幅は5年ぶりの最大となった。
新型コロナウイルスの感染が広がる中、国が零細企業など脆弱階層を支援するために孤軍奮闘しているが、昨年までに増えた債務が足かせとなっている。
未来の公務員・軍人に給付する年金までも考慮した国家債務は史上初めて1700兆ウォンを超えた。

◆「潜在的負債」1744兆ウォン
政府が7日に出した報告書「2019会計年度国家決算」によると、昨年の韓国の国家債務は1743兆6000億ウォンだった。
2018年(1683兆4000億ウォン)に比べ60兆2000億ウォン(3.6%)増えた。
国家負債は中央・地方政府の債務に公務員・軍人・予備退職者などに給付する年金額の現在価値(年金充当負債)まで加えたもので、未来に支出する「潜在的負債」までも含めた概念。

増えた60兆2000億ウォンの債務のうち84.6%が国債発行の増加(50兆9000億ウォン)だった。
政府は「財政赤字補填などのための国債・公債など確定負債が計51兆2000億ウォン(85%)増加した」と説明した。
さらに2015−18年に毎年90兆ウォン以上増えた年金充当負債も負担として作用している。
昨年は4兆3000億ウォン増と増加幅は大幅に縮小したが、依然として国家債務全体の54.2%にのぼる944兆2000億ウォン水準だ。

<続く>


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