安倍首相、辞職を否定 小泉元首相の「辞任すべき」発言に

 安倍晋三首相は1日の参院決算委員会で、小泉純一郎元首相が「週刊朝日」のインタビューで
安倍首相は学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる財務省の決裁文書改竄(かいざん)で
辞任すべきだと話したことに関し、辞職を否定した。「新型コロナウイルスの対策を全力で
やっている。(職を)ほうり投げることは毛頭考えていない」と述べた。

 立憲民主党の野田国義氏の質問に答えた。首相は、改竄をめぐって近畿財務局職員が
自殺したことに関し、「本当に胸が痛む思いだ」と述べた。

 野田氏は、安倍首相の祖父の岸信介元首相が日米安全保障条約の改定に取り組んだ際、
反対デモに参加した当時東大生の樺美智子さんが亡くなり、岸氏が辞任したことを指摘した。
これに対し、安倍首相は岸氏は反対運動で当時のアイゼンハワー米大統領の訪日を
実現できなくなった責任を取ったとの見方を示した。

https://www.sankei.com/politics/news/200401/plt2004010008-n1.html