大雪山系の十勝岳で火山性地震が増加しています。気象台は「活火山であることに留意」を示す、噴火警戒レベル1を継続したうえで臨時の解説情報を出して、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

札幌管区気象台によりますと十勝岳では「62−2火口」付近を震源とする火山性地震が増加し、27日午後4時ごろから午後8時までに100回観測しました。

十勝岳で火山性地震が1日で100回以上観測されたのは5年前の平成27年5月13日以来です。

さらに午後4時ごろには火口付近に設置された地盤の変動を捉える傾斜計のデータに変化が確認されたということです。

十勝岳ではおととし5月以降、火山性微動や火山性地震が時々観測されています。

気象台は体で感じる規模の地震や地下の火山ガスや熱水などの動きを示すと考えられる火山性微動はこの間、観測されていないことから十勝岳の噴火警戒レベルについて「活火山であることに留意」を示す、レベル1を継続しています。

そのうえ「火山の状況に関する臨時の解説情報」を出し、今後の情報に注意するとともに突発的に火山灰や熱水などが噴出するおそれもあるとして、火口付近に立ち寄らないよう呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200227/k10012305031000.html