新型コロナ世界拡大で日本に不信感、五輪影響懸念
[2020年2月24日8時25分 ]
https://www.nikkansports.com/m/general/nikkan/news/202002240000110_m.html

米国務省は、新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の拡大を受け、日本全土への渡航警戒レベルを、「注意を強化」に1段階引き上げた。

日本をめぐっては、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の検疫態勢、「陰性」とされた人の下船方法、感染経路不明例の増加などに対して、
世界中から日本政府への批判や警戒が日々強まっており、東京オリンピックへの影響も懸念される。

米国は、日本全土への渡航警戒レベルを4段階中で下から2番目に引き上げ、高齢者や持病のある人に、不要不急の日本旅行は延期を検討すべきとした。
渡航予定のある人は、医師に相談するよう要請。訪日の際は、病気の人との接触を避けたり、手洗いなどの徹底の必要性を指摘した。

従来はレベル1の「通常の注意」だったが、「経路不明な感染が広がっている」ことを理由に挙げた。
韓国もレベル2にした。米疾病対策センターも日本と韓国を旅行予定の人に対し、注意情報を3段階中2番目の「警戒」に引き上げた。

台湾も、日本旅行をレベル1「注意」から、レベル2「警戒」に引き上げたばかり。
イスラエルは、過去14日間に日本と韓国に滞在した外国人の入国を拒否することにした。

ミクロネシア連邦、トンガ、サモア、キリバス、
ソロモン諸島、韓国、タイ、ブータンも日本への渡航制限や延期を呼びかけている。

ミクロネシア連邦など小国には、日本からの直接入国禁止のところも出ている。
インドネシアでは、日本人の入国拒否例も起きた。

背景には、日本政府への批判や不信感の高まりもある。経路不明の感染が全国に広がっている。

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