2/15(土) 6:06配信
北海道新聞 新型肺炎 北海道だんまり 在住者初の感染「国籍も言えない」

道内在住者で初めて新型コロナウイルスの感染が確認された50代男性は、
最初の受診から11日後の14日になって、新型コロナウイルスの検査が実施され、
陽性が判明した。検査まで2度にわたって肺炎の症状が確認されていたものの、
道は報道陣に対して、検査に時間がかかった理由や感染経路など、多くの情報を明らかにしなかった。

 「患者の国籍も言えない。北海道居住としか言えない」。
14日夜の道庁での対策本部会議終了後、道幹部はこう繰り返した。
 中国から訪れていた女性の感染が判明した1月28日に続き、道は14日も
男性患者の立ち寄り先などの行動歴や所在自治体を明らかにしなかった。

 「なぜ言えないのか」との質問に、担当者は「厚生労働省と協議した」などと繰り返したが、
厚労省は同時刻に行った発表で50代男性が日本国籍と発表。関係者によると、
男性は道央圏在住で札幌市内の病院で治療を受けているとされるが、
道の担当者は説明を避けた。また男性が何人と接触した可能性があるかや
職業については「分からない」などとしか答えなかった。
新型肺炎 北海道だんまり 在住者初の感染「国籍も言えない」

専門家「発表があいまいなほど風評生む」

感染症法は国や都道府県に情報の積極的な公表を義務づけている。
中国への渡航歴がないなど感染経路が分からない患者が全国で相次ぐ中、
専門家からは「行政の発表があいまいなほど不安をあおり、風評を生む」との指摘もある。

 検査で肺炎が確認されてから、ウイルス検査まで10日かかったことについて、
道の担当者は「最後の医療機関が肺炎の状況を見て、
新型コロナの可能性があると疑って検査をした」と説明するにとどめた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200215-00010000-doshin-hok