東京・板橋区の小学生たちが、サッカーができる場所をつくってほしいと区議会に陳情を行った、
というWEB記事を、去年12月に掲載しました。

記事を読んだ皆さんからは、「都会の公園は禁止事項ばかりで遊びにくい」といった声が寄せられました。
公園で何が起きているのか。都内の公園を徹底的に調べてみることにしました。

変わった禁止看板があると聞いて向かったのが、練馬区の武蔵関公園。池の周り1キロ余りのコースで
散歩やジョギングを楽しめるほか、広場に遊具も設置された区立の公園だ。

設置された看板にはこう書かれていた。

公園の利用者や区の担当者に尋ねると、それぞれ事情があることがわかった。
(合唱)
「朝、ラジオ体操をしたあと、合唱や太極拳などのサークル活動が行われていた。合唱は近所迷惑だ
ということで禁止になった」
(団体でのランニング)
「近くの大学のスポーツ部が練習で走りに来て、子どもとぶつかったことがあり、危ないとなった」
(ベンチの長時間利用)
「1日中将棋をして、ベンチを占領している人たちがいたらしい」

なぜ、こんなに看板が乱立しているのか。

豊島区の公園緑地課に取材すると、住民からの苦情や要望の増加が背景にあるという。
「苦情を寄せる住民は、今すぐ対処してほしいと思っています。行政として迅速に対応するには、
看板を立てるしかないんです。禁止看板ばかりだと景観がよくないですし、利用者が少なくなっている
ところもあります」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200204/k10012271801000.html

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200204/K10012271801_2002041843_2002041844_01_02.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200204/K10012271801_2002041934_2002041937_01_04.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200204/K10012271801_2002041513_2002041703_01_04.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200204/K10012271801_2002041513_2002041703_01_02.jpg