新型のコロナウイルスの感染が世界で拡大する中、中国の国家衛生当局は記者会見を開き、「状況は深刻で複雑だ」といった認識を示しました。

春節の連休中に行われた会見は、日本時間の午後5時すぎに終わりました。会見前に入場する報道陣に検温が行われるものものしい雰囲気でした。

「現在、状況は深刻で複雑です。予防・制御の重要な時期になります」(中国国家衛生健康委員会)

国家衛生当局は日本時間の午後4時から北京市内で記者会見し、新型コロナウイルスによる肺炎について「状況は深刻で複雑」としたうえで、「感染の速度が上がっていて、感染の拡大はしばらく続きそうだ」との認識を示しました。

国家衛生当局などによりますと、中国本土での死者は56人、感染が確認された患者の数は2000人を超えています。
中国当局が旧正月にあたる「春節」にこのような記者会見を開くのは異例のことで、休みを返上して国を挙げて「肺炎と戦う」という姿勢を国内外にアピールする狙いがあるとみられます。

また、北京市にある35の地下鉄の駅では24日から乗客への体温検査が始まるなど、緊張感漂う年明けを迎えています。(26日17:32)

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