安全性能に拘った最新の電動バイク
 カナダのモビリティ・カンパニー「DAMON MOTORS INC」は、2020年1月7日から10日にかけて開催された家電・技術見本市「CES2020」」(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で新型の電動バイク「DAMON Hypersport」を発表しました。
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起業家のJay GiraudとDom Kwongによって設立された「DAMON MOTORS INC」によって開発された「DAMON Hypersport」は、世界で最も安全でスマートな電動バイクを目指すために、ロボット工学やAIを採用しています。

 約197PSを発揮する「DAMON Hypersport」は、わずか3秒で60mph(約96.6km/h)まで加速、市街地と高速道路の複合コースで321kmの航続が可能で、3時間で充電することが出来るといいます。
特許取得済みの360o高度警告システム「CoPilot」を登載する「DAMON Hypersport」は、自車の周辺の多数のオブジェクト(車や人など)の速度、方向、などを一度に追跡し、オンボードコンピューターで処理。危険を予測し、LEDやハンドルへの振動、デジタルバックミラーで視覚的にライダーに警告します。

 また、ライダーがブレーキをかけたり揺れたりして警告に反応するたびに、データがクラウドに送信され、システムが学習することで適応力が向上。蓄積されたデータは、その後、すべての「DAMON Hypersport」ユーザーに対して定期的にリリースされ、最適な仕様に改善されるといいます。

同社の発表によると、将来的にはリアルタイムの環境や道路状況情報を使用して、スロットル、ブレーキ、およびその他の制御機能を調整し、バイクがライダーの能力レベル、または道路状況を超えないように制御する機能も利用可能になると予測しているようです。

ボタンひとつでバイクが変形
 優れた走行性能と環境性能、安全性能を両立する「DAMON Hypersport」では、ボタンを押すだけで、ウインドシールド・ハンドル、シート、フットペグの一が自動で変更さる「SHIFT」機能も登載されています。

「SHIFT」機能には街乗りに最適なコミューターモードと、アグレッシブなライディングに最適なスポーツモードの2つのモードが備えられています。
これまで、「DAMON Hypersport」のような高性能電動バイクとしてArc製「Vector」などが発表されてきましたが、それらのモデルは1000万円を超えるプライスがつけられることもありました。今回発表された「DAMON Hypersport」ではより現実的な2万ポンド(日本円で約285万2220円)で販売されると発表されています。

 なお、「DAMON Hypersport」は「CES2020」において、特に優れた製品にのみ送られる「イノベーションアワード」を受賞しています。