刺されたのは名城大理工学部准教授 容疑者はゼミの学生、リポート巡りトラブルか
https://mainichi.jp/articles/20200110/k00/00m/040/269000c

 10日午後4時10分ごろ、名古屋市天白区塩釜口1の名城大天白キャンパスで「男が刃物で先生を切りつけた」と大学関係者から110番があった。
刺されたのは名城大理工学部の男性准教授(40)=同市名東区=で、病院に搬送されたが命に別条はないという。
愛知県警天白署は現場にいた自称・同学部3年の野原康佑容疑者(22)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
「私がやったことに間違いない」と容疑を認め、「逃げられたので殺せなかった」という趣旨の供述をしている。

 逮捕容疑は10日午後4時5分ごろ、同キャンパスの研究実験棟1階の研究室内で、准教授の首などをはさみで刺し、殺害しようとしたとしている。

 捜査関係者などによると、野原容疑者は准教授の授業を受けていた。
准教授はあおむけで倒れており、近くに血の付いたはさみが落ちていたという。
授業のリポートの提出や単位の取得を巡ってトラブルになったとみられ、県警は詳しい状況や動機を調べている。

 事件を知った名城大4年の女子学生(22)は「ツイッターを見て初めて事件に気づき、親からも心配して連絡がきた。
自分の大学でこんなことが起きるなんて怖い」と驚いた様子だった。
記者会見した野口光宣副学長は「このような事件が起き、大変ショックを受けている。我々としては、他の学生が動揺しないよう最大限努力する」と語った。
2人の関係や事件時の様子、過去のトラブルの有無などはコメントしなかった。