トランプ氏の“狂気”に正恩氏震える!? イラン・ソレイマニ司令官の爆殺で…北朝鮮は挑発行為を停止 識者「正恩氏は『自分の身も危ない』と精神的に追い詰められた」
2020.1.7

 ドナルド・トランプ大統領率いる米軍が「テロの首謀者」として、
イラン革命防衛隊のガーセム・ソレイマニ司令官を攻撃・殺害したことで、北朝鮮の挑発行為が止まっている。
昨年末までは「北朝鮮の非核化」をめぐる米朝協議に復帰せず、
米国本土を射程に入れる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射をチラつかせていたが、
ソレイマニ氏殺害後は実に静かなのだ。実兄の正男(ジョンナム)氏暗殺など、
数々のテロを命令・実行させてきた金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長としては、
トランプ氏の「狂気」を目の当たりして、震え上がっているのか。



  《目の前で見た米国の「ドローン斬首作戦」…「金正恩委員長は衝撃大きいはず」》

 韓国・中央日報(日本語版)は6日、こんなタイトルの記事を掲載した。

 トランプ氏の命令を受けた米軍が、中東で数々のテロを引き起こしてきたソレイマニ氏を、
ドローン(小型無人機)攻撃で「除去(殺害)」したことで、北朝鮮の対米外交が変化しそうだと分析・解説した記事だ。

 韓国政府当局者は「米国は、外交的に解決しなければ軍事的オプションを使用する可能性があることを明確に示した」
「北朝鮮は自国にも似た状況が発生する可能性がないか懸念しているはず」と語っている。
記事では、正恩氏の身辺警護が強化され、当面、公の場から姿をくらますことにも言及した。

 韓国・朝鮮日報(同)も同日、《米国の斬首作戦に沈黙する北、金正恩委員長は5日間外出せず》との記事を掲載した。

 確かに、北朝鮮の反応は異様といえる。

 朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、ソレイマニ氏の殺害について、発生から4日後の6日、やっと報じた。

 通常なら、米国の行動に罵詈(ばり)雑言を浴びせるが、
中国の王毅外相と、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相の電話会談を報じるなかで、
「中ロ外相が(米国の)攻撃は違法行為で、中東の地域情勢が著しく悪化したことへの憂慮を表明した」と伝えるだけだった。
直接、トランプ氏や米軍を批判・論評することは避けた。

 正恩氏は昨年末の党中央委員会総会で、米国の対北政策を批判したうえで、
「世界は遠からず、共和国(北朝鮮)が保有することになる新たな戦略兵器を目撃するだろう」と強がっていた。
8日の誕生日に合わせた挑発行為も警戒されていたが、あの勢いとは大違いだ。

 米国はかつて、北朝鮮とイラン、イラクを「悪の枢軸」と呼び、唾棄してきた。
歴代米政権が、正恩氏や、父の金正日(キム・ジョンイル)総書記の「斬首作戦」を立案・検討してきたのは周知の事実である。

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200107/for2001070007-n1.html