伊藤詩織さん性暴力訴訟で元TBS記者山口氏が控訴
2020年01月06日17時43分

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日本外国特派員協会で会見を開いた山口敬之氏(2019年12月19日)

ジャーナリスト伊藤詩織さん(30)が元TBS記者山口敬之氏(53)から性暴力を受けたとして損害賠償を求めた訴訟で、山口氏は6日、330万円の支払いを命じた東京地裁の判決を不服として控訴した。

2人は15年4月、すし店などで会食。酩酊(めいてい)状態の伊藤さんはタクシーで山口氏のホテルに連れて行かれ、性行為をされた。裁判では合意の有無が争点になったが、昨年12月18日の地裁判決は伊藤さんの供述を信用できると判断し「意識がない伊藤さんに、合意がないまま性行為に及んだ」と認定。山口氏の説明は矛盾があり、信用性に重大な疑念があると指摘した。

山口氏は逆に、伊藤さんが会見や著書などで被害を公表したことによって名誉を傷つけられたとし、1億3000万円の賠償を求めたが、地裁は「公表は公益目的であり、内容は真実で名誉毀損(きそん)に当たらない」と棄却した。

山口氏は判決後の会見で「判決は全く受け入れられない。極めて一方的で、非合理的予断に基づいている。彼女はうそつき」などと反論していた。これに対して伊藤さんは「私の話には一貫性がある」などと反論した。(共同)
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