今や街中でもオフィスでも、どこでも外国人がいることが当たり前の時代になりました。そして、2020年は東京オリンピックが開催されます。
来年は、さらにいっそうまわりで外国人を見かける機会が増えそうです。でも、英語に自信のある方はいいですが、いきなり街中で外国人から話しかけられたりしたら、ドキマギしてうまく対応できないという方も、少なくないはずです。
そんな英会話初心者の方に、ぜひ、おすすめしたいのが、『だれとでも会話がとぎれない! 1分間ぺラペラ英会話』(小林真美著、ダイヤモンド社、11月28日発売)です。
本連載では、同書の中から抜粋して、英語に苦手意識のあるヒビギナーの方に向けて、英会話上達のポイントをお伝えしていきます。
スモールトークができると、日常生活やビジネスシーンで出くわす、“気まずい沈黙”をちょっとした会話のひと時に変えることができます。
もちろん、日常の様々な場面では、無理して見知らぬ人に話しかける必要がない場合もありますし、ほんの一瞬のことであれば、気まずい沈黙もやり過ごしてしまおうと思うこともあるでしょう。
しかしながら、沈黙に何となく居心地の悪さを感じているのは、相手も同じです。少しの勇気を出して、ちょっとした会話を楽しみましょう。
スモールトークには、その場に居合わせる人の“緊張”や“警戒感”を解く、という効果もあります。
ニューヨークなどの大都会で、ホテルやアパートのエレベーターに見知らぬ人と1対1で乗り合わせた場合は、警戒して緊張するものです。
にっこり微笑んで、お天気や何か軽い話題で会話を交わせば、お互いほっとできますね。
場所によっては、こういった社会的背景を踏まえたうえで、スモールトークが“必要”とされている場合もあります。
実は私自身、ニューヨークに留学した当初、こういった社会的背景をまったく理解していませんでした。
学校に行く朝、アパートのエレベーターで乗り合わせた男性陣に毎回一声かけられ、下心があるのかなと誤解したくらいです(当時は私もまだ20代でしたので)。
しかし、しばらく観察していると、話しかけてくる常連さんも、ちょっとした話題以上に話を広げる気配はまったくありませんでした。
明らかに下心があるタイプではない人も声をかけてくるし、中には義務のようにとりあえず一言、声をかけているような人にも出会いました。
そういった経験をしてみて、そうか、私がエレベーターの密室で恐怖心を抱かないよう、気を遣って声をかけているのだなと気づいたのです。
スモールトークは、もともとむずかしい話をする場ではありません。
まずは笑顔であいさつ。相手から何か聞かれたら、YesやNo、単語一語の返事で終わるのではなく、何か続けましょう。
例えば、“How are you?”「調子はどうですか?」と聞かれたら“I am fine.”「良いです」 や “Good.”「良い感じ」 といった返答で終わるのではなく、
“How about you?”「あなたはどうですか?」 か、“And you?”「あなたは?」と、相手にも聞き返しましょう。
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