「遅れたかどうかは検証の必要がありますが、すべて『手順書』に沿って判断・操作を行ないました」(市上下水道局)

市が作成した手順書を確認すると、水門は川の水位が基準面から「3.49mを超えた時点で全閉する」、
ただし「降雨があったり、今後予想される場合は全開にする」と確かに記されている。川がどれだけ増水しようが、
雨が降っていれば水門は閉めないという規定になっていたのだ。

市上下水道局は「水門を閉じれば雨水を排水できず、市街地で氾濫を起こす恐れがあるため」と説明するが、前出の土屋氏はこう否定する。
「雨水による氾濫と、川の逆流による氾濫を比較したとき、被害がより深刻になるのは後者。
その手順書の内容は早急に見直す必要があります」
市の"判断ミス"も指摘されるなか、水害発生から2ヵ月近くたったムサコの一部地域では、
住民たちの"撤退"が進んでいる。地元の不動産会社社長が説明する。
「来年にも同規模の台風が来る恐れがあるため、今回浸水したマンションやアパートでは、
1階居住者が続々と引っ越し始めています。弊社だけでも台風被害から1ヵ月の間に15件もの賃貸契約の解約がありました。
さらに、被害を受けてムサコの資産価値は暴落。ある戸建て物件を概算したところ、
4000万円台から1500万円まで下がっていました......。それでも一部のマンションや戸建ての所有者からは
『売りに出したい』との要望がありますが、水害リスクを敬遠されて買い手が見つかりません」
ムサコ、大ピンチ!
12/3(火) 6:10
週プレNEWS
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