コツメカワウソ密輸狙い、鳴き声で発見…容疑者「フェレットだ」と否認
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191128-OYT1T50153/

 絶滅の恐れがあるコツメカワウソを密輸しようとしたとして、大阪府警は27日、
堺市堺区、元ペットショップ経営の男(54)を関税法違反(無許可輸入未遂)容疑で逮捕したと発表した。
コツメカワウソは近年、日本でペットとしての人気が高まり、府警は高値での転売目的だったとみている。

 発表では、男は9月、タイからコツメカワウソ2匹(体長各約20センチ)をスーツケースに隠して
関西空港に持ち込み、密輸しようとした疑い。
大阪税関の職員が鳴き声に気づき、発見した。

男は「カワウソではなく、フェレットだ」と否認している。2匹を計約1万円で仕入れたという。

 コツメカワウソは、東南アジアに生息。表情や動きがかわいらしく、ペットとしての需要が高まっている。
原産国では数千円で売られているが、日本では1匹100万円超で取引されることもある。
一方、生息数は減っており、今月26日からワシントン条約で国際取引が原則禁止された。