3.北朝鮮との関係修復が困難となる。
文大統領は「南北の経済協力で平和経済を実現すれば、(日本に)一気に追いつくことができる」と豪語していたが、
日韓関係同様に南北関係も最悪の関係にある。昨年3度の南北首脳会談で築き上げられた南北の信頼関係は
今まさに、風前の灯にある。
北朝鮮はGSOMIAの破棄については「脱米国」の一環として、また南北関係にとって「一歩前進」と評価していたが、
これを実行しないとなると、北朝鮮の反発は避けられず、文大統領が描いている朝鮮半島の平和の下での
南北経済協力の実現は絵にかいた餅となりかねない。

 GSOMIAは1年ごとの更新ということになっているので、日本の「心境変化」を期待し、1年間猶予したうえで、
米朝・南北関係が劇的に好転すれば、来年に破棄という選択肢もあり得るかもしれない。