米カリフォルニア州の北部と南部で山火事が拡大し、ニューサム知事は27日、非常事態宣言を出した。

州北部のサンフランシスコ郊外のソノマ郡で発生した火災はすでに焼失面積が約1万2000ヘクタールに達し、
建物79棟が破壊された。現在も3万棟余りが危険な状況にある。
住民18万人に避難指示が出され、2つの病院からも患者らが避難。伝統的なワイン醸造所が炎上した。

地元保安官事務所のツイートによると、職員らの記憶にないほど大規模な避難指示だという。

南部ロサンゼルス近郊のサンタクラリタ付近では、27日までに建物少なくとも22棟が焼け、さらに1万棟が危険にさらされている。

同州では電力会社PG&Eが27日から、送電設備を火元とする山火事のリスクを低減するため、
96万世帯を対象とした計画停電を実施している。

PG&Eは最近、州北部や中部の各地で計画停電を行ってきたが、今回は最大規模となる可能性があるという。

ニューサム知事は非常事態宣言の中で、「歴史的な強風」と「前例のない火災リスク」に言及した。

気象当局によると27日の風速は約31〜36メートルに達し、28日にかけても強風が続く見通し。
一方で湿度は10%を下回り、火災発生と拡大のリスクが極度に高まっている。

さらに南部は今週半ばにも再び、乾いた強い季節風に見舞われるとの予報が出ている。

州北部では民泊仲介サイトのエアビーアンドビーを通し、
家主700人余りが来月7日までの間、避難者や救助隊員らに無料で宿泊先を提供している。




米カリフォルニア州で山火事拡大、州知事が非常事態宣言
https://www.cnn.co.jp/usa/35144504.html
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/10/28/03c2de6a138ea2f26011a5f2a2008d87/35144511_024.jpg