あいさつの号令「声が小さい」 神戸市立小でクラス全員に長時間の起立強制

 神戸市立高倉台小学校(同市須磨区)で今月9日、1年生を担任する女性教諭が、あいさつの号令を巡って日直の児童を叱責し、授業をせずに学級全員を1時間以上立たせていたことが24日、同校などへの取材でわかった。
 文部科学省の通知では、長時間起立させることは、学校教育法で禁じられた体罰に当たるとしており、同校が調査をしている。

 同校や市教委などによると、女性教諭はその日の日直の児童が「起立、礼」の号令をかけた際、「声が小さい」「ちゃんと言えるまで駄目」などと言って、学級の児童全員約30人を1時間以上立たせたままにした。
 その間、授業はしなかった。

 後日、児童から話を聞いた保護者の問い合わせを受け、校長が女性教諭から事情聴取すると、長時間立たせたことを認めたという。

 同校のある保護者は「明らかに不適切。子供も怖がっており、学校側にはきちんと説明と対応をしてほしい」と憤る。
 同校は「長時間立たせる行為が体罰に当たると認識している。詳細を調査して早期に保護者に説明したい」と説明している。【春増翔太】

毎日新聞2019年10月24日 18時38分(最終更新 10月24日 18時42分)
https://mainichi.jp/articles/20191024/k00/00m/040/218000c