トヨタ自動車は、主力の「カローラ」を全面改良して17日、日本仕様のセダンと、ワゴンの「ツーリング」を発売した。
昭和41年の登場以来12代目で、ランプやフロントをスポーティーにするなどデザインを一新。
スマートフォンと連携した音声操作ができるコネクテッド(つながる)機能や予防安全装備など、最新機能も充実させつつ200万円を切る価格帯を用意し、“大衆車”としての商品力を強化した。

国内での全面改良は7年ぶり。昨年6月に発売したハッチバックの「スポーツ」も一部改良した。

新たな設計・生産手法「TNGA」を採用し低重心化したことで、デザインがシンプルでスポーティーとなり、走り心地や静粛性が向上。
内装も上質感を出したという。

2月から販売されている海外モデルと比べると日本の道路事情に合わせ、全長を10センチ以上短くするなどコンパクト化。一方で従来比では、全幅が1・7メートルを超えるなど大型化させた。

コネクテッド機能でディスプレーをスマホと連携。今月登場したばかりの「LINEカーナビ」による音声入力、音楽などのアプリの操作が可能となった。

ハイブリッドとガソリンエンジンがあり、1・2リットルターボのガソリン車はマニュアルミッションとした。

価格はセダンが193万6000円から、ツーリングは201万3000円から(消費税10%込み)。

東京都内での発表会で吉田守孝副社長は「カローラなくして今日のトヨタは存在し得ない」とロングセラーの意義を強調。「改めて原点に立ち返り、手の届きやすい価格で世界中のお客さまを応援できるクルマが開発できた」と語った。

先代までのセダン「アクシオ」とワゴン「フィールダー」の愛称は引き継がず、先代も継続販売するという。(今村義丈)

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